カテゴリ:不動産売却コラム / 投稿日付:2024/10/07 17:31
今回は昨今社会問題になっている「囲い込み」についてご説明したいと思います。
売却物件の仲介を依頼された不動産会社は仲介手数料が収入源です。
その手数料を売主さんと買主さんの双方からもらうために不動産会社が売却物件を自社で抱え込み、他社には紹介しないという行為を「囲い込み」と言います。
「囲い込み」は不動産業界に横行する、売主さんに不利益をもたらす悪しき慣習です。
なお、「囲い込み」はどの不動産会社でも行われているというわけではありません。
一部の良識に欠ける業者に限られた行動です。
では囲い込みによるデメリットは何でしょうか?
それは本当に売れるべき金額より安くなってしまう、ということです。
せっかく買いたいという人がいると他の不動産会社から連絡が入っても、不動産会社がそれを勝手に断ってしまいます。
仮に3000万円でA社に売却の依頼を出していたとします。
売りに出してすぐ、他社が3000万円で買いたいという買主さんがいたとします。
通常であれば、その買主さんで決まりですが、A社はそれを断り売主さんにその事実を伝えません。
A社は自社で仲介できる買主さんが現れるまで、同じ対応を続けるのです。
売主さんとしては少しでも早く売りたいと考えているのに、不動産会社が囲い込みをしてしまうことで、なかなか売れません。
当然売れない時期が続けば不安にもなりますし、日々価値が低下していく中で、値下げも考えなくてはいけなくなっていきます。
特に買い替え等、売却時期が決まっている場合は、時期が迫ってくると大きく値引しなければいけません。
また、その他の場合でも、今の家が売れないことには次のアクションを起こすことができないでしょう。
このように「囲い込み」は売主さんにとってデメリットが大きいです。
只、囲い込みを防止するor見破る方法もあります。
次回はその具体的な方法について、ご説明します。
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