カテゴリ:不動産売却コラム / 投稿日付:2024/09/09 11:21
レインズとは、Real Estate Information Network Systemの頭文字をとったもので、全国4つの公益法人によって運営されている不動産物件情報交換のためのコンピュータネットワークシステムのことです。
不動産業界が大同団結し、不動産の購入・売却を考えている全国の不動産会社・顧客に安心できる情報を提供することを目的として1990年に作られました。
そして現在、このレインズが不動産流通の中核を担っています。
なぜなら、ほとんどの不動産会社がレインズに参加しているからです。
個人の住宅仲介を行なう不動産会社であれば、ほぼ100%が加入しているといえるでしょう。
インターネット上には、物件情報を提供するホームページがあります。
それと同様に物件情報を提供するレインズですが、他のホームページとは大きく違うところがあります。
それは「登録している不動産会社しか物件情報を見ることができない」という点です。
よって、一般の方々はレインズの情報を見ることはできません。
レインズでは、現在不動産会社が売りに、貸しに出している物件情報が見られます。
また、過去の成約事例なども提供されています。
このレインズの登場で、不動産業界の地図は大きく変わりました。
レインズに登録することで、会社の規模とは関係なく膨大な情報を扱えるからです。
不動産の売却を依頼された不動産会社は、レインズに物件情報登録します。
すると翌日、翌々日には、レインズに加入している不動産会社のもとに「新着物件」として情報が届きます。
それを見た他の不動産会社は、自分のお客さんにその新着物件が合いそうであれば、売りに出した不動産会社から物件の資料を取り寄せます。
そして、取り寄せた物件情報を自社のお客様に提供します。
また、店頭や電話で「こんな家を探している」と依頼を受けた不動産会社は、お客様の希望に該当する物件が売りに出されていないか、まずレインズで検索するのです。
自社に直接売主さんから依頼されている物件で、依頼者にぴったり合うものがあればいいですが、そう簡単にはいきません。
そこで、レインズにアクセスして物件を探すのです。
お客さんの希望に該当する物件があれば、売却を依頼されている不動産会社に連絡して物件の問い合わせをした後、お客さんに紹介します。
また、チラシやホームページに掲載すると反応が高そうな物件であれば、レインズで情報を見た「売却を依頼した以外の不動産会社」のチラシやホームページ、店頭に物件を掲載することもあります。
このことからわかるように、レインズは不動産業界の流通の中心にあります。
レインズに登録することで、ほとんどの不動産会社と情報が共有できるのです。
よって大きな不動産会社に売却を依頼しても、小さな不動産会社に売却を依頼しても「物件情報の広がり」は同じといえるのです。
レインズが不動産業界の流通の中心にある今、会社の規模だけでは不動産会社選びはできません。
こうした不動産業界の流通の背景をつかみながら、どんな不動産会社に売却を依頼すればいいのか考えていきましょう。
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