カテゴリ:不動産売却コラム / 投稿日付:2024/08/06 17:33
やはり営業マンの質も重要です。
「不動産は営業マンで選べ」などとよく言われますが、これは半分当たっていて半分間違っています。
「営業マンで選べ」が当てはまらない場合は、新築を購入する場合です。
新築を買う場合、一番大事なのはその物件の価値です。
何を価値とするかは人によってわかりますが、立地・環境・ブランドなど、いずれにせよ、物件重視で選びます。
また、新築の販売センターに行けば、モデルルームや物件完成パースなど豊富なビジュアル情報があります。
パンフレット、図面集なども充実しており、いわば情報面は誰にでも十分に満たされているのです。
さらに、売り手であるデベロッパーの責任下で、売買契約やアフターサービスまでが社内体制として完璧に整えられています。
ですから、営業マンで選ぶ必然性がないともいえます。
一方、中古物件の購入・売却する場合は、営業マンを重視した方がいいでしょう。
営業マンによって購入・売却は大失敗するケースはたくさんあります。
新築と違って、中古の購入・売却の場合、一定の決まったやり方というものがないのです。
売り手、買い手に不動産会社から与えられる情報もまちまちで、すべて「会社によって、担当者によって違う」のです。
そして、売り手や買い手は、会社によってやり方が違うということさえも知らないことがほとんどです。
中古を購入・売却する場合、レインズ上で流通している情報が公平なら、どの不動産会社にでも、仲介の依頼をすることが可能です。
市場に流通している物件情報がオープンなら、購入・売却を委託するのは、どの不動産会社でも担当者でもいいわけです。
誰に依頼することもできるということは、逆に言うと、営業マンのレベルやスキル、そして人間としての資質によって、売主さんの満足度に大きな違いが生まれるということです。
新築を購入するときは、営業マンに流されない。
中古購入・売却するときは、会社の姿勢と営業マンで選ぶ。
覚えておいて損はありません。
売主さんの言う通りに査定価格を上げたり、自社に任せてもらいたいがためにあえて高い査定を言ってくる営業マンには気をつけましょう。
愛想のよさも大事ですが、売却活動を客観的データとともにこまめに報告してくれる、つまりやることをやってくれる営業マンがいい営業マンなのです。
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