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【渋谷区 世田谷区】「3つ」の価格
カテゴリ:不動産売却コラム  / 投稿日付:2024/08/05 16:02

査定書をたたき台に、不動産会社と相談をしながらご自宅を売りに出す価格を決めていきます。

その際、「売ることができる価格」「売れる価格」「売りたい価格」の3つを考えてください。

①売ることができる価格

ここまで下げれば、すぐ買い手がつくであろう価格を指します。

また、最低限これ以上でなければ売る意味がない、価格の下限値です。

例えば、住宅ローンの残高が2000万円で、その他仲介手数料等の諸費用が80万円とすれば、合計2080万円以上で売れなければ費用の持ち出しになります。

負担できる自己資金の限度額50万円とすれば、「2080万円−50万円」で、2030万円が売ることができる価格の最低ラインとなります。

②売れる価格

不動産会社の査定額を指します。

売りに出し、実際に買主さんと成約できるであろう価格のことです。

③売りたい価格

売主さんとして希望する売却価格のことです。

価格の根拠は、ひとまず置いておきます。

この3つについて不動産会社と相談しましょう。

たいていの場合、この3つの価格は「売ることができる価格」が1番低く、「売れる価格」が中間、「売りたい価格」が1番高くなります。

例えば、住宅ローンの残高や仲介手数料などの諸費用を計算してみると、最低2200万円で売る必要がある場合で、不動産会社の査定額は2400万円。

売主さん自身が、これくらいで売れて欲しいと思っている金額が2600万円とします。

すると、3つの価格は以下のようになります。

売ることができる価格= 2200万円

売れる価格= 2400万円

売りたい価格= 2600万円

このように3つの価格を設定します。

なぜ、このように3つの価格を考えなければいけないのでしょうか。

それは、自宅を売却していく「戦略」を考えるためにきわめて重要だからです。

もし、売り急がなくてはならない状況に置かれている場合は、「売りたい価格」から売る時間はないはずです。

とりあえず、今すぐ「売れる価格」で売りに出すべきで、早急に買主さんを見つける必要があります。

逆に、資金的な余裕もあり売り急いでいない場合は、時間がかかっても高く売りたいということであれば「売りたい価格」でじっくり勝負して、いいご縁を待つこともできます。

しかしほとんどの売主さんは、「できるだけいい条件で売りたい。でも早く売れるほうがいい」と考えます。

査定を持ってきた不動産会社は、「この査定額で売りましょう」というでしょう。

でも、もし不動産会社のいう価格で売ってしまった後、「あぁ、もうちょっと高く売れたかも」と後悔したくはないものです。

では、どのようにして売り出し価格を決めればいいのでしょうか。

答えは簡単です。

3つの価格をもとに「売る戦略」を考えればいいのです。

次項で「売る戦略」について、AさんとNさんの事例でご説明しましょう。


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